先日、戸籍謄本から家系図を作った話を書いた。
あの記事を読んで、
「自分も取り寄せてみたいけど、どうやるの?」
そう思ってくれた人がいるかもしれない。
私は郵送で、全部で30通ほど取り寄せた。
その中で、つまずいたことや失敗したことも多かったので、
実際にやってみて分かったことをまとめておくね。
※手数料や必要書類は、自治体によって違うことがあります。
この記事は、2026年11月時点の私の体験をもとに書いています。
最終的には、請求先の自治体のホームページで確認してください。
最初の戸籍は、どうやって見つける?
私が取り寄せたのは、親の戸籍からだった。
戸籍には本籍地と筆頭者(戸籍の最初に書かれている人)が
書かれているので、まずはそこから、
親の戸籍にたどりつく。
そして、親の戸籍から分かる祖父母の戸籍を取り寄せる。
そこから分かるさらに上の世代の戸籍を取り寄せる。
そうやって、戸籍と戸籍を繋げていった。
戸籍謄本の請求には、
請求先の自治体と、本籍地と、筆頭者が必要になる。
だから、一つ取り寄せるたびに、次の戸籍の手がかりを
見つけていく感じだった。
私の場合は、届いた戸籍を家系図に落とし込んで、
人と人との繋がりを見ていくうちに、
「この人のことをもう少し知りたいな」と思う、
キーパーソンのような人が出てきた。
そういう人が出てくるたびに、
またその人の戸籍謄本を申請する。
父方も母方も、その繰り返しだった。
誰の戸籍が取れる?
私の場合は、祖父母や曾祖父母など、
直系の親族の戸籍を請求するときに、
自分とのつながりを示す書類は不要だった。
直系というのは、自分から見て
親、祖父母、曾祖父母と、まっすぐ上につながる人たち。
(子や孫もそうです)
兄弟姉妹やおじ・おばなど、直系以外の人の戸籍は、
条件が変わってくる。
その場合は、請求先の自治体に確認してみてね。
「戸籍謄本」と「戸籍抄本」、どっちを取る?
戸籍には、「謄本」と「抄本」がある。
家系図初心者の私は、ここがよく分からなかった。
- 戸籍謄本:その戸籍に載っている全員分を写したもの
- 戸籍抄本:その中の一人分だけを写したもの
家系図を作るときは、家族の繋がりが分かる
「謄本」を取り寄せるのが基本になる。
申請書に書くときは、
「戸籍全部事項証明(戸籍謄本)」を選ぶ。
古い戸籍も、「除籍謄本」「改製原戸籍謄本」と、
どれも「謄本」のものを選ぶことになる。
郵送で取り寄せるのに必要なもの
郵送で請求するときに、だいたい必要なものは、この4つ。
① 戸籍謄本等の郵送請求書
本籍地の自治体のホームページからダウンロードして印刷し、
必要事項を記入する。
プリンターがない場合は、便箋などに手書きで、
「本籍・筆頭者・必要な戸籍の種類と通数・
請求者の氏名、住所、昼間連絡がとれる電話番号・使用目的」
を書いても、受け付けてもらえる自治体が多いそう。
② 本人確認書類のコピー
運転免許証、マイナンバーカード(表面のみ)、
健康保険証、在留カードなどのコピー。
現在の住民票の住所(送り先)が確認できる面の
コピーが必要になる(免許証の裏面など)。
※私は免許証がないので、
マイナンバーカードの顔写真がある面をコピーして送ったよ。
顔写真付きの本人確認書類なら、1点でOK。
顔写真がない場合は、健康保険の資格確認書など、
2点必要になる(自治体によって違うことがあります)。
③ 定額小為替(ていがくこがわせ)
手数料の支払いに使うもの。
郵便局(ゆうちょ銀行)の窓口で買える。
注意したいのは、定額小為替には何も記入せずに、
そのまま同封するということ。
余った小為替は、日本郵便の窓口で現金に換えられる。
ただし、有効期限は発行から6ヶ月なので、早めに使うか、換金しよう。
④ 返信用封筒
自分の住所(住民票の住所)と氏名を書いて、
切手を貼った封筒。
通常は110円(2026年現在の定形郵便料金)だけど、
通数が多くて重さが心配なときや、急ぎのときは、
多めに切手を同封するか、
速達料金分を貼っておくと良いと思う。
申請書を書くときの、ちょっとしたコツ
申請書を書くときに、知っておくといいことが4つある。
① 使用目的には「家系図作成のため」と書く
申請書には、使用目的を書く欄がある。
そこに「家系図作成のため」と書いておくと、
役所の人も対応しやすくなるみたい。
② 連絡先の欄に、ひとこと添える
住所や電話番号を書く欄に、私は
「不明点などありましたらお電話ください」
と書いておいた。
そうしたら、実際に2回くらい電話がかかってきた。
役所の人も、「家系図作成のため」とはいえ、
こちらの意図が読めないところがあるんだと思う。
そこで意思疎通ができると、
必要な戸籍謄本を送ってもらえる。
この一文を入れておいて良かったなと思っている。
③ 通数の欄には、「お願いの文章」を書く
申請書には、必要な戸籍の通数を書く欄がある。
でも、何通になるのか、私には分からなかった。
どういう言葉を使えば、欲しい戸籍謄本を
取り寄せられるのかも分からなかったので、
私は通数は書かずに、その横にこう書いた。
⚪︎⚪︎の出生から死亡までの連続した戸籍を希望します。婚姻・入籍等による改姓前の戸籍も含め、取得可能なものをすべてお願いします。
(⚪︎⚪︎には、取り寄せたい人の名前が入ります)
こういう文言で書くといいよというアドバイスをもらって、
これがとても役に立った。
家系図を作りたい人は、そのまま使ってみてね。
④ すでに持っている戸籍は、コピーを同封する
「この人の戸籍謄本を申請したら、
今持っているものと同じものが来そう」
そう思ったときは、持っている戸籍のコピーを
申請書と一緒に入れて、
「これ以外の戸籍謄本をお願いします」と伝えると、
重複を避けられる。
私はこれを知らなくて、
まったく同じ戸籍謄本が届いてしまったという
失敗をしています(泣)。
手数料ももったいない…。
戸籍謄本にはそれぞれ番号が振られているので、
「この番号のものは持っています」と伝えればいいのかなと思って、
役所の人に聞いてみた。
そうしたら、番号ではなく、
すでに持っているもののコピーを送ってもらうほうが、
役所側では分かりやすい、という回答だった。
この情報も、何かのお役に立てたら嬉しいな。
費用はいくらかかる?定額小為替で想定外のことが…
戸籍の手数料は、自治体のホームページで確認できる。
私が確認した自治体では、こんな感じだった。
- 現在の戸籍謄本(全部事項証明書):1通 450円
- 除籍謄本(亡くなった人や、その戸籍から全員が抜けた古い戸籍):1通 750円
- 改製原戸籍謄本(昔の様式の戸籍):1通 750円
家系図を作るために取り寄せるのは、
古い戸籍が多いので、750円のものが多くなる。
これも、私が最初に迷ったところ。
そして、もうひとつ、想定外だったのが定額小為替の手数料。
定額小為替は、買うときに
1枚ごとに200円の手数料がかかる。
そして、1枚あたりの最高額面は1000円。
たとえば、4000円分の小為替が必要なとき、
1000円の小為替を4枚買うと、
小為替代4000円+手数料800円で、4800円かかる。
「4000円分」と思っていたのに、実際は4800円。
これは、私にとって想定外だった。
何回かやってみて分かったのは、
小為替の手数料は、買った枚数分だけ、戸籍代とは別にかかるということ。
小為替が余った場合は、
役所が余った分を返してくれる。
でも、返ってくるのは額面分だけで、
買うときの手数料は戻ってこない。
(返ってきた小為替は、郵便局で現金に換えられるので安心)
だから、できるだけ
1000円の小為替でそろえたほうが、手数料が安くすむと思う。
小為替が足りなくて、追加で送ることに
はじめての役所に送るときは、
何通分でいくらかかるのか分からなくて、
私は1000円の小為替を送っていた。
一般的な目安は3000円くらいらしい。
足りない場合は、役所から
「足りません」という連絡が来る。
足りない分を役所に送らないと、
戸籍謄本を送ってもらえない。
私も2回ほど、小為替が足りないという連絡が来て、
追加で送ったことがある。
あるときは、「1300円分の小為替を追加で送ってください」
と言われて、1000円と300円の小為替を2枚送った。
でも、300円分にも手数料が200円かかるから、
ちょっともったいない感じになってしまった。
古い戸籍は750円で、現在の戸籍の450円より高い。
そのことを知らずに計算していたから、
足りなくなったんだと思う。
全部で30通ほど取り寄せて、
小為替にかかったお金は、手数料も合わせて
トータルで1万円くらいだったと思う。
返送先は、住民票の住所だけ
もうひとつ注意したいのが、返送先。
送り先は、現在の住所(住民票がある場所)のみ。
勤務先や、別居している実家などを返送先に指定することは、
原則できない。
届くまでどのくらいかかる?
必要なものを郵送してから手元に届くまで、
往復の郵送期間を含めて、1週間〜10日前後。
私の場合は、2週間くらいで届いていた。
取り寄せるだけなら、そのくらいで済む。
でも私は、届いた戸籍を家系図に落とし込んで、
気になる人が出てくるたびに、また申請して…
を父方・母方ともに繰り返したので、
最終的には3ヶ月くらいかかった。
一度に全部取れるわけではなく、
届いた戸籍を見ながら、次の請求先を探して、
また送る、の繰り返しだから、
時間に余裕を持って始めるのがおすすめ。
役所の窓口で取る方法もある
私は郵送で取り寄せたけれど、
最近は、本籍地でなくても、
最寄りの役所の窓口で戸籍が取れる制度もあるそう。
ただし、請求できるのは、本人、配偶者、
親や祖父母などの直系の人たちで、
請求する本人が窓口に行く必要がある。
郵送では請求できず、顔写真付きの本人確認書類も必要になる。
古い戸籍の中には、この制度で取れないものもあるようなので、
詳しくは、お住まいの市区町村のホームページで
確認してみてね。
家系図を全く知らなかった私が、途中で疑問に思ったこと
家系図のことを何も知らない状態で始めたので、
途中でいろいろ疑問が出てきた。
そのとき分かったことを、メモしておくね。
- 養子になった人でも、戸籍を追っていくことができる
- 戸籍は、筆頭者でなくても取ることができる
- 1人の人をたどっていくと、戸籍は平均で2〜5通くらい出てくるのが普通らしい
- 分からないところは、役所に電話すると教えてくれる(めちゃくちゃ親切だった!)
困ったときは、ひとりで悩まずに、
電話で聞いてしまうのがいちばん早いと思う。
手間はかかるけど、やってよかった
郵送での取り寄せは、正直、手間もお金もかかった。
書類を作って、小為替を買って、封筒を準備して、
届くのを待って、また次の戸籍を探して…の繰り返し。
でも、戸籍が届いて、ご先祖様の名前や、
その人たちの暮らしが見えてきたとき、
その手間以上の価値があったと思う。
家系図に興味のある人、
自分のルーツが気になる人は、
ぜひ、できるところから始めてみてね。
家系図を作ってどんなことを感じたかは、
こちらの記事に書いています。
今日お伝えしたことが、
なにかヒントになれたら嬉しいです♪